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はじまりは国芳  [展覧会]

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はじまりは国芳 ー江戸スピリットのゆくえ(横浜美術館)に行ってきました。
浮世絵師・歌川国芳(1797 寛政9~1861 文久元年)の造形性が、国芳一門や画系にどのように受け継がれ展開していったかを、江戸末期から昭和初期の日本画、油彩画、水彩画、版画、などを通してさぐるものでした。門下の月岡芳年→鏑木清方→伊東深水などの日本画家に繋がって行きます。

作品を鑑賞していて、はっと気づいた事がありました。
伊東深水の「対鏡」「遊女」「泥上船」の作品は東京国立近代美術館の所蔵だったのですが、アクリルガラスと思われますが、低反射の良質の物(透明性も兼ね備えている)を使っていると思われ、会場の背景や光をほとんど反射していなく鑑賞しやすかったのです。
それを実感したのも、すぐ隣に展示されていた同じく深水の額装(別の美術館所蔵)には通常のガラスもしくはアクリルを使用していて、映り込みが激しく、作品に集中することが出来ませんでした。
私達は作品だけを観ているようで、実はガラスに映り込んだ不要の視覚情報を無意識に読み取っているのかもしれません。

美術館は好きでよく行くのですが、正直言うと「疲れた〜」と感じる事がよくあります。ガラスに映り込んだ観たくない情報を無意識に入れている事が、この疲れに影響しているかどうか科学的根拠はありませんが、ひょっとしたら関係あるかも、、、。と感じたのでした。

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『一ツ家』228.2×372.0㎝、金龍山浅草寺に奉納された作品は迫力ありました。額も30センチ幅近くある技巧あるものです。



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