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芸術家俳句集団 [額の中の物語]

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俳句雑誌編集長からの俳句芸術に対する想いの一辺が伝わるものです。
5枚の句が額の中で高低差が出るように希望されました。

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エピソード
松山から世界に発信する方法の一つに俳句があるなら、俳句を使ってアートを発信できないか。多くのアーティストが俳句を題材に前衛的な作品を作ってゆけば、それら作品を通じて面白いコミュニティができあがるかも知れない。そんなアート集団としての「俳句芸術家協会」があればいいなと思ったのが、去年の夏。
 協会というからには一人では出来ないので、真っ先に相談したのが高橋正治さんだった。高橋さんは自由律俳人であり、書家であり、絵も描かれる。そんな高橋さんに俳句芸術家協会設立について相談したところ、快く引き受けて下さった。
 しかし、二人では協会とは言えないので、今度は広く仲間を集めることにした。ところが、俳句になじみのない人に「俳句を題材にしたアートを作りませんか」と声を掛けても、具体的にどんなものを作ればいいのかよく分からない。まずは見本の作品を作るしかない。そこで、僕が編集長をしている雑誌「100年俳句計画」に、半年間の連載を企画した。月替わりで6人の作家が代わる代わる作品を発表する。
 連載1回目の今年1月号では僕が担当し、2月号では高橋さんに作品を作って頂いた。パネルの書は、その時使用したものである。掲載が終わり返却しようとしたら「キムさんにあげる」と仰ったので、有り難く頂戴した。
 俳句は小さな言葉に過ぎず、1次元の芸術とも言える。しかし、それが文字となり絵となれば2次元の表現となり、立体的に額装すれば3次元の表現となる。小さな紙切れに書かれた文字が、パネルに生まれ変わる姿を想像しただけで、心が躍る。
 俳句を使って表現をしようとする作家がまだまだ少ないので、今年の春に計画していた俳句芸術家協会の設立をは、少し先に延ばしてしまったが、好評だった雑誌の連載は、今年の9月号から再び開始する。
(CK)

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かんざし [額の中の物語]

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お母様の形見の簪です。
ご自身のお嬢様にも簪をひきついでもらいたいという気持ちもありながら、時代が必要としない面も感じられています。着物をきたお子様(簪のお母様からだとお孫さん)の写真と簪や櫛をレイアウトしました。ここ数年おなじみの額の空中で浮いている簪と櫛です。

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エピソード 
 18歳のとき、父に振り袖を買ってもらい、それ以来お正月は和服で過ごしました。その当時、私は髪を長くしていたので「桃割れ」を結ってもらっていたりして母のかんざしを使っていました。25歳のとき父が亡くなり、それ以来お正月に和服は着なくなりましたが、父の葬儀の際、でくの坊のように立ったまま喪服を着せてもらった自分が恥ずかしく、着付けを習うことにしました。着付けを習って数十年。自分の子供の七五三、成人式と和服を着せて記念写真を撮ることができたのも父と母のおかげです。子供たちにも何らかの思い出が残せたと思います。
(黒ちゃん)

〜額の中にはその人が大切にしている自分だけの物語があります〜

額展&額の中の物語展は 8/25まで ギャラリーリブアート
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 [額の中の物語]

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亡くなったお母様の形見の靴と習字の練習帳をおあずかりしました。
習字はコピーをつくり、台紙に貼付けて着色。額縁の深さを付け足していく通常の方法ではなく、額縁とアクリルBOXを使用して装ってみました。2年前に額装した「お父様の礼服と作業着」といっしょに飾られるということです。

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エピソード
「7年前に父が逝って以来記憶を失った母。その母も昨年11月に父のもとに逝ってしまった。何でも捨てられなかった母。履きつぶした靴。大事そうに箱にしまった物が、いくつも、いくつもあった。すこしづつ捨ててきた。最後に残ったのがこの靴。いつ頃履いていたのかも分からない。母に会いたい、会いたいと言った叔父も今年5月に帰らぬ人になった。もう誰も母のことを語れる人はいなくなってしまった。
今では、母の歩みすら少しづつ、少しづつ過去のものになりつつある」 NK

ー額の中にはその人が大切にしている自分だけの物語がありますー
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子供さんからもらった紙の指輪 [額の中の物語]

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お子さんからプレゼントされた、厚紙やアルミホイルなどで作った指輪。
お母さんは この指輪を正装した時に付けていたそうです。
そうして大切に使ってくれている指輪をみながら、もう1個と数が増えていったそうです。
今回 3個の指輪を額装することになりました。
その額装がこちらです。

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ー額の中にはその人が大切にしている自分だけの物語がありますー

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額の中の物語展 2011 作品(額装品)募集 [額の中の物語]

7/14(木)〜7/24(日)まで

ギャラリーリブアートさんで開催される

「額の中の物語」展に向けて、

額装品とエピソードを募集しております。

あなたの宝物や想い出の品を額装して展覧会に展示してみませんか?



*200字〜600字程度のエピソードに氏名・住所・電話番号・額装の際のご希望等を、添えて6月中旬くらいまでに、ギャラリーリブ・アート又は額師風雅まで、額装したい品をお持ち下さい。

*展覧会場では、額装品にお書き頂いたエピソードを添えて展示いたします。詳しくは上記のエピソード例をご覧ください。

*エピソードは、基本的には各人のお名前を記載しての展示となります。匿名を希望される方は前もってご連絡下さい。

*展示作品に限り、定価の2割引でお作りいたします。

*額装品のお渡しは、展覧会終了後とさせていただきます。


ギャラリーリブアートさんでも募集しています。


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愛媛新聞販売店 法被の額装 [額の中の物語]

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愛媛新聞販売店でかつて使っていた法被の額装です。
依頼者のおじいさまの時代に使っていたものだそうで、年期が入っています。
おじいさんからするとお孫さんが現在のお店を継いでいる事になります。
この法被を額装して、おじいさんとお店の歴史をいつも感じていられるようにする。

〜額の中にはその人が大切にしている自分だけの物語があります〜

法被は背中側にロゴがあり、前の襟の部分に文字があります。
どういう形にしたら良いか、ご家族で相談してこの形を決定してくださいました。



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愛犬の想い出 [額の中の物語]

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愛犬の想い出の品の額装です。
生前の写真とともに、散歩に使っていたリードや遺骨の入ったカプセルを額装しました。
愛犬とともに過ごした時間はかけがえの無いものです。
額縁は波状のパスタを白カシューで仕上げました。愛らしいワンコを白を基調にして、リードをアクセントに使ったりしながらまとめました。



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指輪の額装 [額の中の物語]

長男が低学年の頃、私の誕生日にプレゼントしてくれた指輪です。
わずかなお小遣をコツコツ貯めて買いに行ったそうです。
指輪を恥ずかしそうな顔をして渡してくれたのを覚えています。

下の子の出産にはネックレスにして身につけ、
長男にも指輪にも立ち会ってもらいました。
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以前のブログで紹介した 指輪の額装です。
額装という概念からすこし離れて”額装”してみました。
息子さんからお母さんへ ほほえましいプレゼントです。

エピソード
後から聞いた話しでは、1000円をにぎりしめ買いに行っものの、
消費税が足りず長い時間悩んでいると、
お店の方がサービスしてくれたそうです。
長男とお店の方の気持ちが入った、温かいプレゼントです。

そして、どんな事があっても影で支えてくれる、
長男には感謝の気持ちでいっぱいです。-額の中にはその人が大切にしている自分だけの物語があります-
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てづくりランプの額装 [額の中の物語]

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以前のブログで紹介した ランプの額装です。
額装というよりケース的になってはいますが、台座にフレームを使用し、背景には鏡を置いてランプの光の効果を狙いました。

エピソード

「この度、『額の中の物語』展に出展させて頂けることを、とても有難く思います。この『額の中の物語』展を教えて頂いたのは長年通っています理髪店のマスターからでした。またこの話を洋服屋を営んでいる友達に伝えますと、以前額を作って頂いたことがあると言っておりました。人は色々な所で繋がっていることを改めて感じました。
 風雅さんの話を聞き、また展示物の品物のパンフレットで見ますと、額の中に入っている品物は、その方達が大事にしてきた宝物や昔の思い出の品物、今までにあった忘れられない懐かしいエピソードの品々であることが殆どであることを知りました。
 今回、私が展示して頂く品物は皆さんが転じされるものとは全く逆の内容なので、出品してい良いものか少し迷いましたが、これも縁と思って展示させて頂くことにしました。

 私が展示しますのは私にとっての未来への第一歩の品物です。私はサラリーマンをしております。今年で勤続26年になります。このまま定年退職まで会社を務め上げ、老後は家族とゆっくり過ごすことになるのかな、と何と無く考えていました。しかし、この数年間で色々な人達と出会いました。その中でも昨年、画家を目指す青年と知りあいました。衝撃でした。今前自分の中に封印していた物が一機に目覚めました。
 私は幼少の頃から絵を描いたり、山で拾った木材で感じたままの物を作ったりするのが大好きでした。(全くたいしたものではありませんでしたが。)私自身は良い物、人を感動させることの出来るような絵画や創作物は作ることが出来ませんが、そういうものを作れる人はまだまだ沢山いると思います(愛媛にも)。

 そういった人達を見つけ、作品を紹介し、また色々なものとのコラボレーションを展開し、多くの人々にその作品を見て、手に取って、触って、感じて頂き、その一瞬でも幸せな気持ちになって貰いたいと思い、この度会社を辞めアート・デザイン関係の事務所を開くことにしました。
 無謀だと思われる方々ばかりだと思いますが、私はこの歳になって初めて、自分の役割成すべき事が分かった様な気がします。

長々と稚拙なことを書き申し訳ありません。でもこの展示会を通じて色々な人と出会い、交流が出来ることを嬉しく思います。ありがとうございました。」

- 額の中にはその人が大切にしている自分だけの物語があります -
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キリンの額装 [額の中の物語]

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以前のブログで紹介したキリンの額装です。
横からの姿を中心に考え、正面の姿も見えるように注意しました。上からものぞけて光も入るように工夫しました。

エピソード
「はじめまして、あなたのひ孫です。

声を聞いたこともなければ、もちろんお会いしたこともないのですが、実家に少しばかり残る作品から、在りし日のおじいちゃんに触れ想像していました。

「道後動物園」の初代園長にして、かわうそ研究家の第一人者だった…、晩年は東雲女子短期大学で教鞭をとっていた…など、大まかな経歴を知ることはあっても、ちょっぴり複雑な家庭事情から、祖父や祖母に生前の様子を聞くことはほとんどありませんでした。

「砥部動物園」に残る“清水榮盛文庫”にみられるように、多数の蔵書や著書、研究論文があるため、フィールドワーク、研究、執筆に追われる日々だったのでしょう。

しかし、仕事一辺倒ではなく、プライベートでも自分の世界をもった豊かな生き方をされていたのですね。自宅に窯を作って器を焼いたり、動物や人々の日常を切り取った陶芸や木彫りの作品を残してくれています。

どっしり腰を据えて土や木、炎と向き合う。そして自分自身と向き合う。心穏やかに制作された作品たちは、優しく自愛に満ちた表情で私達を見守ってくれるのです。

いくつかの物は私達兄弟が幼い頃に遊んでいて悪気もなく壊してしまったり、地震で崩れたり…。その中でもどうにか姿を留め、縁あって私の手元に来てくれたキリン。モデルがいたのか、はたまた兄弟や仲間の動物たちがいたのかは今となっては知る由もありませんが、50年以上の時を経て、装いも新たに私達家族と日々を重ねてくれることを嬉しく思います。」

-額の中にはその人が大切にしている自分だけの物語があります-
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