河端道浩 展 [展覧会]
2/27~3/5まで 銀座三越8階アートスペースにて「河端通浩 特集」が開催中です。
河端さんは1981年生まれ、愛媛県出身。
ダブルイメージという独特の世界観を描いていて、注目されています。
今回縁あって、額縁のお手伝いをさせていただきました。
これまでタブローは額無しでの展示が多かったようですし、
絵画自体の価格もまだまだ高くないので、額縁も予算を抑え気味に。
定番のホワイトアッシュ材の半透明白のBOXタイプの額、台紙は白塗装のものを使用しました。
2010年東京藝術大学大学院美術研究科修了。2005年「トーキョーワンダーウォール2005」入選。2006年「ワンダーシード2006」入選/「上野の森美術館大賞展」入選一次賞候補。2007年「パルテノン多摩美術公募展」入選。2008年「ワンダーシード2008」入選/「藝大アートプラザ大賞展」入選/「via art 2008」入選。2009年「art_icle Award 2009」入選/「ワンダーシード2009」入選/「大黒屋現代アート展」入選/グループ展「現代美術インディペンデントCASO展2009」。2010年「東京藝術大学大学院修了展」/「第9回三菱アートゲートプログラム」入選。2011年「第13回三菱アートゲートプログラム」入選/「YOUNG ARTIST JAPAN Vol.4」審査員 大島義之賞。2012年グループ展「3人展」/GALLERY TRINITY/「第5回アーティクル賞」柴山哲治審査委員賞/個展「image×image 0やがて訪れる光のために0」/GALLERY TRINITY/「YOUNG ARTIST JAPAN Vol.5」審査員 森下泰輔賞、松島英理香賞、石井信賞
佐藤勝彦 額装 [額装]
佐藤勝彦さんの額装です。
佐藤さんの額装といえば、通常5センチ幅の蒲鉾型で艶消し黒の額が直接付けられています。
ご依頼者ももともとは、この額が付いたまま購入されていましたが、現在の生活空間に合わなくなり、額の交換にこられました。
布マットを入れて大きく空間をとって額を付けました。
CXD保存箱が届きました [保存]
CXD保存箱が届きました。
今回は陶器や重箱のコレクションをしまっておく箱の注文です。
CXD保存箱 スマートBOXは別寸で1個から制作する事ができます。
もちろん弱アルカリ性のボード使用で悪性物質を含みません。
寸法を指定して注文すると折り畳んだ状態で届きます。
組立てるのはご本人で。
これが展開したところ
折目にそって、先ず逆に折ってから内側に折り込んでいきます。
今回のご注文は、30センチの陶器など、重さも考えて1.3ミリ厚のBOXボードを使用しました。
思った以上に固く、しっかりしていています。
今まで使っていたのと比べると、かなり丈夫でしっかりしているという印象。
規格サイズもあり、これまでの国産とくらべて1.5ミリ程深くなっています。
街で出会った額装品 [額装]
タウン情報まつやま別冊ランチパスポート vol.2をもって、500円ランチをめぐっていたところ、あるお店でランチが終わって店を出てみると、かつて額装したものに遭遇。偶然の出会いにビックリ。
ああ、あの時の注文の額はこうして使われているんだなあと実感。
横長の絵をあえて正方形の額に入れてほしいといわれた事を覚えています。
実際は左右に同サイズの額が5点程並んでいます。
フランクロイドライト [額装]
フランクロイドライト帝国ホテル設計図のポスターの額装です。
依頼者はネットで額装シュミレーションをしてこられたので、はっきりしたイメージをお持ちでした。
平らな額で巾が4センチ程、内側に銀箔、外は艶消し黒で。という具合。
マットの種類、マット面先の色を相談しながら決定しました。
落ち着いた風合いにぴったりしました。
松山リサイクル館 ワークショップ [WS]
ほぼ3ヶ月に1回のペースで開催中の 松山リサイクル館 オリジナルフレーム講座
「おがくず塗料でカッコイイフレームづくり」をおこないました。
今回で5回目でしょうか。やる方も慣れてきました。
少しづつやり方を調整しながら、2時間で完成のコースをこなします。
終了時にみんなの作品を並べて記念撮影。
あれがイイとかここが良いとか、今度はこうしようとか話が盛り上がっていました。
わたなべ大とお絵描き教室生 個展 [展覧会]
1/29日まで開催された「わたなべ大のてんらん会12+お絵描き教室展」
に出品作品を額装するため教室生が工房にこられました。
額やマットをあれこれと選びながら楽しそう。
そうです。楽しくなければ額装ではない。
会期中 ロマンチックボーイズのミニコンサートも。
マットボードの端材 [工房生活]
年末の掃除の時に、マットボードの端材を整理しました。
小さなインチサイズのフレームに使えるくらいのボードがたくさん溜まってくるのですが、もう置き場がないので処分することになります。
しかし、ボードの中には水彩紙ワーグマンなど水彩やガッシュ、アクリル画などに使えるものもあり、もったいないので、サムホールや3号などの大きさにカットして作品用としてつかってもらおうと思っています。
どこかで販売したいと思っています。
岩井由美子さん [額装]
アッセンドルフト作家 岩井由美子さんの額装です。
花の色調をそのまま額装にも広げてような世界をねらいました。
岩井さんの今年は、砥部の里山房でのグループ展が終わり、
2月19日(火)~2月24日(日)までは、萬翠荘で水彩画の展覧会が予定されています。
額の修理 完成 [修理]
以前のブログで紹介しました額の修理の完成です。
粘土で補填した白い部分を彩色して全体になじませ、木部を磨きました。
古さとともに独特の艶もでていい具合になったと思います。
アクリルガラスと裏板を円形にカットして絵をいれて完成です。
篠原土世・日浅和美 ご夫妻帰国 [日記]
フランスから篠原土世・日浅和美 ご夫妻が帰国されました。
日本での展覧会が京都、東京、愛媛と続きます。
額装はフロートタイプでシンプルな平型のフレーム。日本では浮かしとかフロートとか呼びますが、このスタイルをアメリカンタイプと呼ばれるお二人に、フランス在住40年を感じます。
篠原土世 展
1/29〜2/3
ギャラリー青い風(京都)
日浅和美 展 ー時の軌跡ー
2/10〜2/16
美術会館ギャラリー青羅(東京)
川俣正展「Expand BankART」 [展覧会]
1月13、14日の横浜行きの目的はBankARTStudioNYKで開催中の川俣正「Expand BankART」を体感するためでした。
川俣さんは現在パリを拠点に活発な活動をされていますが、日本での大掛かりなプロジェクトはめったにないので、是非行きたいと思いながら結局最終日になってしまいました。(早く決定しておけば安い旅券もあったのに、、、、)
私、個人的にも美大予備校の時、川俣クラスだったことと、82年のアパートメントプロジェクトや83年の所沢のプロジェクトを数日手伝った事があり、とても影響をうけたものです。まあ、あこがれの作家で雲の上の人状態でした。
会場入り口までのアプローチから川俣さんの作品が。
この会場近くの解体中の海岸道団地の建具が運び込まれアプローチをつくっています。
会場入り口に入る前に建物の外にまわり下から見上げると、そこには木材の鱗がこびり付いているような様が迫力ある物体としてたたずんでいる。よく見るとそれはパレット。荷物を運ぶ時に使用するもの
会場1階は壁や天井までもがパレットで覆われた新たな空間がひろがる。
2階は天井に窓がはり込められた作品。1階のハードな空間から浮遊したような軽やかさえ感じるものでした。
3階は柱にツリーハウスのような構造物が。それぞれの階で視点が違い、毎回(階)新鮮な意識になる。
今回のチケットは一度購入すると会期中何度でも入館可能なもの。というもの会期中も作業が続けられていてまさに”工事中”の様も含めて作品 ワークインプログレスです。
又図録も3回に分けての配本。先ず1972年から2012年までのプロジェクトが紹介された冊子。
次に今回のプロジェクトプランのためのドローイングやマケットが納められたもの。
そして最後が実際のドキュメント集となっていて、3冊目が郵送されるのを待っている状態。
この冊子つくりも展覧会中に継続中。
翌日14日は記録的な雪と風で外を歩くのもままならない。それでもホテルから会場に向かい、一日BankARTで過ごす。2日目はじっくりと映像作品を堪能する。外にでるのもうっとおしいので逆にゆっくりと川俣さんの作品アーカイブなどを観る事ができました。
その日の飛行機は全便欠航。新幹線で大阪まで戻り、夜行バスをなんとか探し出して無事15日に松山に戻って仕事に間に合う。ふう〜
川俣さんと松山も接点があり、84年には大街道プロジェクトが行われ、当時かかわった方からはその時の影響をお聞きする事があります。又これは頓挫したのですが、川俣さんがプロデュースする個人美術館構想があり、これが実現していたら松山の名所?になっていたはずですが残念です。
私は83年所沢のプロジェクトに3日程参加して以来、当時の絵描き仲間とも一切連絡をとらず、消えていきました。アートから完璧に慣れた所で生きてきて、いろいろあって現在額装の仕事をしています。70年代ころから現代美術がまっさきに排除した額縁を、自分なりの解釈で再構築していこうと思っています。空間やさまざまな状況に寄り添いながらも、確実に表現を定着させていく川俣さんから学べるところは大きく、額装の世界で、内側(作品)などに寄り添いながらも、現実の空間(外側)との折り合いを額装を通してつけていく仕事を行って行きたいと思っています。
はじまりは国芳 [展覧会]
はじまりは国芳 ー江戸スピリットのゆくえ(横浜美術館)に行ってきました。
浮世絵師・歌川国芳(1797 寛政9~1861 文久元年)の造形性が、国芳一門や画系にどのように受け継がれ展開していったかを、江戸末期から昭和初期の日本画、油彩画、水彩画、版画、などを通してさぐるものでした。門下の月岡芳年→鏑木清方→伊東深水などの日本画家に繋がって行きます。
作品を鑑賞していて、はっと気づいた事がありました。
伊東深水の「対鏡」「遊女」「泥上船」の作品は東京国立近代美術館の所蔵だったのですが、アクリルガラスと思われますが、低反射の良質の物(透明性も兼ね備えている)を使っていると思われ、会場の背景や光をほとんど反射していなく鑑賞しやすかったのです。
それを実感したのも、すぐ隣に展示されていた同じく深水の額装(別の美術館所蔵)には通常のガラスもしくはアクリルを使用していて、映り込みが激しく、作品に集中することが出来ませんでした。
私達は作品だけを観ているようで、実はガラスに映り込んだ不要の視覚情報を無意識に読み取っているのかもしれません。
美術館は好きでよく行くのですが、正直言うと「疲れた〜」と感じる事がよくあります。ガラスに映り込んだ観たくない情報を無意識に入れている事が、この疲れに影響しているかどうか科学的根拠はありませんが、ひょっとしたら関係あるかも、、、。と感じたのでした。
『一ツ家』228.2×372.0㎝、金龍山浅草寺に奉納された作品は迫力ありました。額も30センチ幅近くある技巧あるものです。
アーティストたちの言葉展 [日記]
1/13.14と横浜に行ってきました。
横浜美術館の前では、三菱地所株式会社による「(仮称)MM21地区34街区商業施設開発計画」工事がおこなわれています。その工事仮囲い壁面に、三菱地所株式会社と横浜美術館が共同でアートワークを設置するプロジェクトが展開中でした。2011年ヨコハマトリエンナーレ参加アーティストの言葉などが展示?されています。
工事中のフェンスに近所の小中学校の子供の絵などを飾っているのはよく見ますが、さすが美術館前。
きちんと企画して通りすがりの人々を楽しませていました。
刺しゅうの額装 [額装]
刺しゅうの額装です。刺しゅうといっても立体的なレリーフ状になっているもので、オブジェと行った方が分かりやすいかもしれません。3段階のレイヤー状の構成になっています。
1月21日までいよてつ高島屋で戸塚刺しゅう松山支部の展示会がありました。 生徒さんら約150人、総点数400点の出品だそうです。
額の修理 [修理]
お父様から引き継いで、ずっと家にあった額が持ち込まれました。
中にはパステル画の静物が入れられています。
額を新調した方が良いか、修理をしたほうがいいか相談を受けましたが、とてもめずらしく貴重なものなので、迷わず修理をお勧めしました。
円形の額に葡萄のオーナメントが付けられており、素朴ですが美しいプロフィールをしています。外国製。年数がたっていて、黒ずんでいますが、磨けばある程度輝きが甦りそうです。
縁取りの所々がもろくなっていて、欠落している部分も6個所ほどありました。
形が残っているところの型取りをして、粘土を型におしこんで継部分をつくります。
接着部分を調整して、彩色していきます。
スマートボックス 形状 [保存]
CXD製中性紙保存箱のイージーオーダーシステム「スマートボックス」
箱の形状も、基本形状10種類の中から入れる物に応じて選択できます。
(展開図を書けば、オリジナルの箱の制作も可能)
価格帯に応じてグループが3段階に別れています。
CXDでは、シェル型と呼ばれる蓋が貝殻のように開く物がポピュラーのようです。
蓋を開けて広げると広い平らな面ができて、資料や作品の移動がスムーズにできます。
別寸での注文時は、中に入れる物の 巾(W)高さ(H)厚さ(S)で注文します。
納入は未組立状態なので収納に場所をとりません。必要な時に箱の組立てを自分で行う事となります。
組立て方はこちら
シェル型ダブル組み立方.pdf
スマートボックス [保存]
中性紙保存用BOXをカスタムに1個から注文できる「スマートボックス」システム。
使用するボードの種類が大きく分けると3種類。
1、CXDボックスボード系 ー これが基本
2、ベンブリッジアートケアマイクロチャンバー系 − 有毒ガスを吸収します。
3、CXDコルゲート系 ー 2ミリ、3ミリの厚みのあるボードで大型の箱に対応できます。
スマートボックス [保存]
CXDのイージーオーダー保存箱「スマート・ボックス」
ボードを10種類の保存用ボードの中から選ぶ事ができ、形も12種類の形状を選択できます。
もちろん寸法は、内容物に合わせてカスタムサイズ。
先ず基本のCXDボックスボード
酸やリグニンを含まない。塩素分子、還元性硫黄をほとんど含まない。
蛍光増白剤を未使用。ph 7.5〜9.5の弱アルカリ性
貼り合わせには EVA接着剤を使用。(トルエンやホルムアルデヒドは含まず酸加水分解の影響を受けにくい)
PAT(写真活性度試験)にパス。
厚みに0.65mm,1mm.1.3mmの3種類があり大きさや必要強度により選択。通常は1mm、郷土の必要な物は1.3㎜を使用します。
もしもという時の耐火性もあります。
コンサベーション・バイ・デザインジャパン [保存]
保存製品を販売している英国CXD。
日本では、ラーソン・ジュール・ニッポン株式会社のCXD事業部が輸入販売元になり、コンサベーション・バイ・デザインジャパンとして日本国内での供給が始まりました。
風雅もこのCXD保存製品の販売店として、これらの商品をご紹介できる様になりました。
まずご紹介するのは、別寸の中性紙保存箱が、1個から制作できる仕組み「スマート・ボックス」
今まで国内での中性紙保存箱というと、1社の企画寸法物がほぼ独占状態でしたが、これで選択枠が広がりました。そしてこのスマート・ボックスの画期的な所は、必要な大きさに応じてカスタムメイドできると言う事。それも1個からOK。そしてそんなに高くない。
これで、今まで美術館レベルでしか流通しなかった保存箱が広く一般にもひろがりやすくなりました。
美術館、博物館や図書館はもちろん、画廊、ギャラリー、個人のコレクターさんまで簡単にそして経済的な価格で保存箱を使う事ができます。
frame your imagination