フェルメール ポストカード [額装]
第3回フレーマー額装コンクールというものがありました。
全国のフレーマーに呼びかけて、額装を競うというものです。
今回は、フェルメール作「真珠の耳飾の少女」のポストカードの額装が課題です。
風雅工房からも3人が出品 一番上のSさん制作のものが入賞いたしました。
今回は 瀬尾制額所さんがグランプリ 全国額縁連合会のHPに紹介されています。
フェルメールは人気でネット上にもいろんな専門サイトがあるようです。
フェルメール館はこちら
「フェルメール 光の王国展」 [展覧会]
神戸ハーバーランドセンタービルでは、世界に現存するフェルメール作品全37点を、最新のデジタル画像技術を駆使した複製作品「リ・クリエイト」にして展示するという斬新な展覧会が神戸で開催されていました。
「リ・クリエイトは単なる複製画ではなく、美術印刷を数多く手がける印刷会社の[廣済堂]が手がける再創造作品で、ほぼ原寸大で細かな筆致までをリアルに表現し、350年前の色を忠実に再現したもので、本物に近い雰囲気が味わえるのが魅力」だそうです。
額縁も、特徴的な物は、現存のものに近い物を使っていた物もありました。
本物でない、という利点は 会場で自由に写真撮影できる。という事。
普段の美術館のフラストレーションをいっきにはらす事ができます。
展覧会は6月2日まででした。
ラファエロ 会田誠 展
6/2まで国立西洋美術館で「ラファエロ展」開催されています。
5/22時点で来場者が40万人に達したという事です。
額縁屋としてもイタリアコルニーチェを見る事ができるいい機会でした。
私が行ったのは3月でしたので、東京都美術館ではエル・グレコ展、もり美術館では会田誠展をやっておりました。
エルグレコ展
会田誠展
森美術館
130号、100号 [額縁]
130号と100号を同時に作業するとなると、130号の中に100号の額をいれて同時に進めて行きます。今回は先のブログ木地の100号とも納期が重なり、夜スタッフが帰った後、広いスペースを確保しての作業となりました。
今回は銀箔を貼っていき、着色を加えて仕上げていきます。
渡邊先生は千体千手観音立像の前に立つ女性が何とも神秘的でした。
出来上がった額を作品に合わせてみました。
100号の白石美佐子さんは初出品で奨励賞を受賞されました。
第99回光風会広島展 2013年6月4日(火)~9日(日) 広島県立美術館県民ギャラリーで開催されます。
100号の額 [額縁]
県外から100号作品の額縁の注文です。
メールで画像を送っていただき、作品のイメージを確認して作業をしていきます。
施設に贈呈するという事で、金プレートに墨入れ文字のキャプションを額縁に取付けます。
3ミリのアクリルも入れるとずっしりとした重さがあり、これを梱包して関東に送ります。
今回は 福山通運さんにお願いしました。
縦+横+高さが170までだと、ゆうパックやクロネコヤマトさんが使えますが、それ以上だと佐川急便さん、そして今回のように 260を越えると 福山通運になります。
松江姉様人形 [額装]
松江姉様人形を扇面額に入れてほしいというご依頼でした。
姉様人形
「昔、松江藩の御殿女中や武家の娘が手すさびに作り始めたのが、松江姉様のはじまりと伝えられています。
江戸から伝わった紙人形の一つといわれ、衣装はただ赤と緑の二色ですが、単純化された中にもあでやかさは群を抜いています。
松江姉様人形は三体セットで、少女(おかっぱ)・娘(桃割れ)・花嫁(島田)の三姉妹で、女性の成長の姿を表していると言われています。」
「婦人の髪形をまねて縮緬(ちりめん)紙で髷(まげ)をつくり,千代紙細工などの衣装を着せた紙人形。少女がままごと遊びなどに使う手遊び人形として古くから親しまれてきた。近世の《骨董集》は,平安時代に〈ひひな〉というこの種の人形遊びがあったことを指摘している。折紙の技術を生かし,日本髪の美に重点がおかれていて,手足がなく顔も省略したものがある。〈あねさま〉は花嫁や若い女性を親しんで呼ぶ言葉で,江戸時代に女の子の遊びとして普及し,また年長の女性の手芸にもなって家庭で作られた」
という事です。
横浜美術館コレクション・フレンズ
横浜美術館で取り組んでいる「横浜美術館コレクション・フレンズ」という制度がおもしろいなと感心しました。
何かしら支援を必要としている作品に、市民がサポーターになってその作品の保存や展示にかかる金銭的支援(一口10.000円)をしていくというもの。
たとえば、「今年の支援対象作品、上村松園《楚蓮香之図》は、絵の主人公である楚蓮香の顔にシミが発生しており、劣化を止めなければなりません」
などと現状をきちんと公開して、サポーターを募集しています。上村ファンなら自分も一役買おうと思うでしょうし、自分たちの作品、市民の文化資産という意識も高まるでしょう。
私達、額縁に関わっている者でしたら、「イヴ・タンギーの《風のアルファベット》は、額そのものにも美術史的な価値がありますので、これを保護する処置が必要です」と知ると、何かしら支援したいと思ってきます。
これからの文化資産や施設の運営で、地元住民参加型のとりくみは大切になってくると考えられます。
もちろん、サポーターになった人には、いろんな特典もあるようです。
何かしら支援を必要としている作品に、市民がサポーターになってその作品の保存や展示にかかる金銭的支援(一口10.000円)をしていくというもの。
たとえば、「今年の支援対象作品、上村松園《楚蓮香之図》は、絵の主人公である楚蓮香の顔にシミが発生しており、劣化を止めなければなりません」
などと現状をきちんと公開して、サポーターを募集しています。上村ファンなら自分も一役買おうと思うでしょうし、自分たちの作品、市民の文化資産という意識も高まるでしょう。
私達、額縁に関わっている者でしたら、「イヴ・タンギーの《風のアルファベット》は、額そのものにも美術史的な価値がありますので、これを保護する処置が必要です」と知ると、何かしら支援したいと思ってきます。
これからの文化資産や施設の運営で、地元住民参加型のとりくみは大切になってくると考えられます。
もちろん、サポーターになった人には、いろんな特典もあるようです。
ロバート・キャパ [額装]
ロバート・キャパ 写真ポスターの額装です。
持ち主のお気に入りで、いろいろ持ち運んでいるうちに折れシワや破れがありました。
裏打ちをして、状態を良くしてから額装しました。
「ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家」
2013.1.26〜3.24まで横浜美術館で開催されていました。
ロバート・キャパといえば戦場カメラマンとして、TIMEなどの掲載された「崩れ落ちる兵士」などで有名ですが、私はこの展覧会に行くまで、ロバート・キャパという名前が、フリードマンという青年とドイツ人女性ゲルダ・タローの二人によってつくり出された架空の写真家であった事は知りませんでした。
ロバート・キャパという架空報道写真家が軌道に乗り始めて間もなく、ゲルダ・タローはスペイン内戦中に26歳という若さで命を落とすのですが、その後世界で最も有名な写真家として注目をあびてきた彼に対して、ゲルダ・タローは今までほとんど紹介されて来なかったという事です。
今回の展覧会では、1部がゲルダ・タローの作品
もともと ロバート・キャパの作品は二人の共同作業であったため、どちらが撮った写真か分からなかったのですが、近年の研究によって タローの仕事が解明されてきたようです。あのロバート・キャパの名前を一躍有名にした「崩れ落ちる兵士」もゲルダ・タローの撮影であったという説が有力なようです。
2部がロバート・キャパの部屋になっていて、横浜美術館が所蔵する作品193点が展示されていました。
保存箱 [保存]
3/14〜19日までギャラリーかわにしさんで開催された 矢原繁長展の出品作品44点の保管のため、CXD(コンサベーションバイデザイン)のシェル型保存箱を使っていただきました。
鉛の作品ですが、強度的にも問題ありません。もちろん中性紙で無酸、耐水性、耐火性にもすぐれていますので安心です。
40点あまりを組立てるのは、少々疲れましたが、、、、。
松山Re再来館 ワークショップ [WS]
4月20日
3ヶ月に1度ペースで行っている 松山リサイクル館でのワークショップを行いました。
MDFボードとジョイント材を使いフレームの木地を作ります。
つぎに おが屑を混ぜた塗料をつくりフレームに塗って行きます。
最後は 仕上げ色を加えたり、描画を入れたりして仕上げます。
それぞれ持ってきた 絵はがきや写真を入れて完成です。
坂田瑞来 油彩画展 [展覧会]
坂田瑞来さんの個展が川之江文化センターで開催されています。
新作や近作を中心に13点とすでに個人蔵となっている作品あわせて20点程が展示されています。
リアリズムな静物画なのですが、展覧会のサブタイトルにあるように「空気を描く」ことを仕事とされています。じーと観ていると最終的に感じられるのは空気感。
ひとつの作品をとことん追求されて仕上げて行く様子など 坂田さんのhpコラムで奥様が楽しく紹介されています。
ラーソンジュールニッポン(株)さん
ラーソンジュールニッポンさんは
世界中のモールディングを取り扱う ラーソンジュールインターナショナルとの連携により多様な部材のそろうサプライカンパニー。
今回も、2013春コレとして新作モールディングを発表
オランダ発のスタイリッシュなハンギング・システムを紹介していました。
春コレのサンプル、クイックレールのサンプルを風雅工房にも取り寄せていますので、見に来て下さいませ。
世界中のモールディングを取り扱う ラーソンジュールインターナショナルとの連携により多様な部材のそろうサプライカンパニー。
今回も、2013春コレとして新作モールディングを発表
オランダ発のスタイリッシュなハンギング・システムを紹介していました。
春コレのサンプル、クイックレールのサンプルを風雅工房にも取り寄せていますので、見に来て下さいませ。
マルオカ工業(株)さん
マルオカ工業さんは、木枠や張キャンバスのメーカーで知られています。
ブースでは木枠の生産工程のビデオが流れていました。
イタリア製マイターソーや組機も扱っていて、風雅工房でも立ち上げ当初からマルオカさんの扱っているマイターソーと組機を導入しています。
今年、メンテナンスにはるばる長野からきていただき、18年使っている機械もまだまだ現役で活躍できそうです。
ブースでは木枠の生産工程のビデオが流れていました。
イタリア製マイターソーや組機も扱っていて、風雅工房でも立ち上げ当初からマルオカさんの扱っているマイターソーと組機を導入しています。
今年、メンテナンスにはるばる長野からきていただき、18年使っている機械もまだまだ現役で活躍できそうです。
(株)オリジンさん
アルミフレームのトップメーカー オリジンさん
定番の202Nシリーズは額巾6ミリという細さ、この巾は木製で実現するのは難しく金属ならではのものです。写真などの作品によく使われます。シンプルなこの形状はマストチョイスのひとつでしょう。
油画や日本画の出品用仮縁として使われているのが、CDラインとよばれるフレーム。
額巾3センチ深みは5センチまでの作品厚に対応しています。作品の大きさも500号まで対応。
木製ではやりにくいものもこの細さで実現できます。
作品の取り付けが簡単便利にできるのも大変便利なので、大作には重宝します。
定番の202Nシリーズは額巾6ミリという細さ、この巾は木製で実現するのは難しく金属ならではのものです。写真などの作品によく使われます。シンプルなこの形状はマストチョイスのひとつでしょう。
油画や日本画の出品用仮縁として使われているのが、CDラインとよばれるフレーム。
額巾3センチ深みは5センチまでの作品厚に対応しています。作品の大きさも500号まで対応。
木製ではやりにくいものもこの細さで実現できます。
作品の取り付けが簡単便利にできるのも大変便利なので、大作には重宝します。
(株)オリオンさん [展覧会]
JAWA-SHOW出展ブースの中で風雅ともおつきあいのあるメーカー(株)オリオンさん
イタリア バリアーニ社の最新コンピューター制御マットカッターをあつかっています。
風雅で使っているのは旧型バリアーニ製マットカッター空気圧を利用した手動のマットカッターです。
(株)オリオンさんは現在、埼玉のオリオンさんと大阪の有吉画材工業さんが合併していて、東西が合併して日本一のマットボード取り扱い業者になっているはずです。
私が額装に出会ったのが有吉画材工業さん。20年程前、当時の額装工場長との出会いが総ての始まりでした。ある時期は工場に徹夜で作業した事を懐かしく思い出します。
額の裏を緑テープで化粧する事やアクリルガラスを手でカットする事から教わりました。
イタリア バリアーニ社の最新コンピューター制御マットカッターをあつかっています。
風雅で使っているのは旧型バリアーニ製マットカッター空気圧を利用した手動のマットカッターです。
(株)オリオンさんは現在、埼玉のオリオンさんと大阪の有吉画材工業さんが合併していて、東西が合併して日本一のマットボード取り扱い業者になっているはずです。
私が額装に出会ったのが有吉画材工業さん。20年程前、当時の額装工場長との出会いが総ての始まりでした。ある時期は工場に徹夜で作業した事を懐かしく思い出します。
額の裏を緑テープで化粧する事やアクリルガラスを手でカットする事から教わりました。
JAWA-SHOW 日本洋画材料卸業者協議会主催見本市
3月6日(水)~7日(木)
池袋サンシャインシティー文化会館で
JAWA-SHOW 第9回 日本洋画材料卸業者協議会主催ー見本市がありました。
画材メーカー中心に72社のブースがあり、全国の画材屋さんは春からの新学期に備えて、新商品のチェックや仕入れをしています。
風雅は画材を扱ってないので、今まではいってなかったのですが、額縁連合会のブース(額装コンクール)の片付け担当になったこともあり、、、始めて参加してみました。
実は画材大好きで、画材や道具を見ていると何かいい物が作れそうで、夢が広がります。
それと、これをいい事に、気になる展覧会めぐりをしてきました。
横浜美術館 「ロバート・キャパ ゲルダ・タロー」
国立西洋美術館「ラファエロ」
東京都美術館 「エル・グレコ」
森美術館 「会田誠 天才でごめんなさい」
を堪能したのです。
miniature ART 3.11 [展覧会]
ギャラリーかわにしさんでは、「NPO法人自遊楽校あるここ」さん主催の「ミニチュアアート3.11が開催されました。
3.11×3.11センチの窓がぬかれたマットボードに入る作品を作家が無償提供し、売上を被災地の支援や被災地の交流にあてるという趣旨の企画。
元は昨年京都のギャラリーで始まったものですが、愛媛でもおこないたいと あるここさんが企画をひっぱってきて、賛同する作家が200人 総数600点が集まっていました。
集まった作品を観て、つくづく思うのが作家の創造力はスゴイ!!
限られた小さな枠の中に創造力豊かな表現がなされています。
私達が伺った日曜日も多くの人でにぎわっていました。
風雅も作品を入れるフレームを提供して、協力させていただきました。
当初、150点のフレームを持って行ったのですが、数日で完売。
日曜日には追加してほしいという要請を受けて、20個ほど追加しました。
支援するという気持ちで、、、、というより、単純に作品に感動して買って行かれる方も多いように思います。私達も単純に ほしい と思ったものを買い、結果的に支援にまわるという事になればそれでいいのではないかと思います。
本当の復興となると、問題は山積。難しい選択をせまられている被災地やとまってしまった計画など、まだまだ時間がかかるようです。
「ミニチュアアート3.11」の様子はギャラリーかわにしさんのブログでチェック
frame your imagination